みなさま、こんにちは! ももです。 前回ご報告した、生配信「闘病経験者のホンネTV」に続き、今回は「おしゃべり会 Canpass×こども企画室」の様子をお届けします。
2022年12月発足 シャイン・オン!キッズの心のケアプログラムに参加したのち、「今、たたかう病院の仲間の力になりたい」「もっと多くの人に活動を知ってほしい」という思いを持った、小児がんや重い病気の経験者が集結。
イベントボランティアなどの活動を行う。
おもいをかたちに 〜おしゃべり会の準備〜
おしゃべり会では、ありのままの気持ちを打ち明け、将来少しでも心の支えになるような、楽しく、濃い時間にしたいという気持ちを込めて、メンバー全員で、手作りの名札作りをしました。
名札はカラフルな折り紙を使い、背中を押してくれるファシリティドックをイメージしました。
折り紙に触るのは何年ぶり?
ずっと緊張していましたが、気づけば夢中になっていました。
という言葉がぴったりな、個性あふれる会場ができました。
おしゃべり会のはじまりはじまり〜
いよいよ、こども企画室のみんなが到着しました。
はじめは皆、緊張ぎみでしたが、それぞれの名札やテーブルに並べられたお菓子をみて、だんだんと打ちとけていきました。
どうやって伝えよう
うまく共有できるかな
とすごく緊張しましたが、学校のことを話す中で
と盛り上がりました。私たちのホンネはこちらです。
入院していた時も通院した日も、ノートを見せてくれる友達がいて嬉しかった
オンライン授業になって、学校に行く体力がなくても授業が聞けて良いところもあるよね
学校の話のあとは、体について話しました。
病気や治療法、年齢や治療した時期はバラバラですが、やはり同じ思いがあるようです。
アンケートの結果も合わせて話しました。
アンケートと同じく、私もやっぱり疲れやすいことが一番大変かな
日焼けしてはいけないことも一緒だね。日焼け止めやアームカバーを学校や友達に理解してもらうのが大変だったなぁ
経験は一人一人違いますが、似ていることもたくさんあることがわかりました。
つないだビーズで、つながる
このように、私たちは共通の体験談で近づくことができましたが、もう一つきっかけがあります。
それは、ビーズ・オブ・カレッジです。
入院中に繋いだひと
退院後ふりかえりビーズで繋いだひと
繋ぎ方や長さはさまざまですが、ひとりひとりのビーズをみてそれぞれの形のがんばりを感じました。
緊張と喜び、動揺と安心、色々な気持ちがジェットコースターのようでしたが、最後には時間が足りない〜といった声が多数聞こえるほど濃い時間となりました。
さまざまなエピソードや悩みに、一緒に共感し合い、笑ったり怒ったりする暖かい場となりました。
おしゃべり会を終えて
おしゃべり会は、ありのままの気持ちを打ち明けあえることで、その後のつらいとき苦しいとき、心の支えや居場所にもなるためとても大切です。
その一方で開催していることを知らない、参加方法がわからないなどなかなかおしゃべり会に参加できない仲間もいます。
参加できても、自分に合うおしゃべり会が見つけられなかったりなかなか難しいものです。
色々な形やメンバー、ゲームやツールを使って、闘病経験者が居場所を感じられるおしゃべり会や集まりの機会を作っていきたいと思っています。
今回は、 みんなが落ち着いた雰囲気で気持ちを共有できた、「おしゃべり会」の様子をお伝えしました。
次回はいよいよ最終回。研修を通して見えた未来について、リーダーの一人、りょうたが医療者の卵の目線から報告します。
レポート①「研修での学び、チームCanpassの誕生」はこちら
レポート②「闘病経験者のホンネTV」生配信(AYA week 2023)の舞台裏」はこちら
助成:電通育英会