小学生向け

小児がんへの理解促進を目指した小学生向けの絵本形式のがん教育読本です。文部科学省は、小学校でもがん教育の授業を全国的に展開する方針です。小学校ではがんを通じて命の大切さを育むことが主な狙いで、主に取り上げられるのは大人になってからのがんについてです。しかし、数は少ないものの、子どものがんもあり、学校の中でがんと闘っている子どももいます。

がん教育読本「友だち~ぼくとゆう君~」は、そうした子どもたちへの友情や思いやりを考えるきっかけになり、小児がんへの理解を促すことを期待した内容となっています。

▶ がん教育読本「友だち~ぼくとゆう君~」│日本対がん協会

中高生向け

文部科学省の「がん教育推進のための教材」で示された、がん教育で取り上げるべき9項目(①がんとはどのような病気でしょうか?②我が国におけるがん現状③がんの経過と様々ながんの種類④がんの予防⑤がんの早期発見とがん検診⑥がんの治療法⑦がんの治療における緩和ケア⑧がん患者の「生活の質」⑨がん患者への理解と共生)の内容を、わかりやすくクイズ形式で学べるようにしたアニメ動画教材です。

▶ 文部科学省選定 がん教育アニメ教材「よくわかる!がんの授業」│日本対がん協会

AYA世代向け

AYA(アヤと読みます)世代とは、Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)のことをいい、15歳から39歳の患者さんがあてはまります。

小児に好発するがんと成人に好発するがんがともに発症する可能性がある年代であり、肉腫など、AYA世代に多い特徴的ながんも存在します。従って、この年代のがんの診療には、小児および成人専門の医師、看護師をはじめ、多職種が連携して診療を行うことがとても重要です。

また患者さんも中学生から社会人、子育て世代とライフステージが大きく変化する年代であり、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた支援が必要となってきます。

▶ AYA世代のがんについて | 国立がん研究センター 中央病院

きょうだい児・同世代の知人友人向け

全10話で構成され、がんに対する知識をシンプルなイラストと音楽、わかりやすいナレーションで紹介しています。1話は約1分で、ディスカッションなど授業で使いやすいように1話ごとに分けて視聴できます。

▶ 「がんって、なに? いのちを考える授業」│日本対がん協会