りょうた
りょうた

みなさま、こんにちは!
2022年9月より、リーダー育成プログラム「じぶん未来プラン」に参加いたしました。りょうたです。

診療放射線技師を目指し、大学で学んでいます。

私は小児がん経験者ではありませんが、将来、医療に携わるにあたり「学生のうちに何かできることはないか」と考え、ご縁あって本研修に参加することになりました。

 前回まで3回に渡り、私たちCanpassの活動を紹介してきました。

最終回では、研修を通して考えた将来について、私が医療者の卵の目線から報告します。

意気込みと葛藤

 本研修に参加する前までは、とにかく何かしたい。学びたい。
という、気持ちが強かったです。

しかし、ミーティングを重ねるにつれて、考えることが増えてきたように思えます。

りょうた
りょうた

どんな伝え方が正しいのか。
誤解をうまないか。
どこまで当時の闘病生活を聞いてもいいのか。

言葉を濁しながら、聞いたことも多々ありました。

 研修を行っていくうちに、次第に打ち解け、以前よりは話すことができるようになったのかもしれません。

起点となったのは、チーム名「Canpass」が決まった時でしょうか。あの時の、一体感は今でも鮮明に覚えています。

生配信とおしゃべり会で学んだこと

 私自身、生配信について特に緊張はありませんでした。
どちらかというと、楽しみという感情が強かったかと思います。

当日は初対面でみんなが緊張しないように、自分から声をかけに行きました。

レポート② 〜「闘病経験者のホンネTV」生配信(AYA week 2023)の舞台裏〜はこちら

 生配信終了後、やり切った感がありました。まだ、午後のおしゃべり会やその後のまとめがあるにもかかわらず(笑)

 ですが、気持ちをすぐに切り替え、午後のおしゃべり会です。

おしゃべり会では、闘病経験者が体験談を共有しあいました。
この約半年間の中で一番勉強になった時間といっても過言ではありません。
この場で私はどのような立場で聞けばいいか、やや戸惑うことがありました。

経験者と保護者のテーブルに分かれて、おしゃべりする様子

病気の症状や治療方法を知っていることと、体験した方に直接聞くことは全く別物

なので、共感も理解も今の私にはできないからです。

しかし、お話を聞いていく中で、「こんなことを感じていたんだ」と勉強になりました。
授業で用いる教科書にもお話のような、患者の気持ちは書かれてはいません。

 この経験を今後何に活かせるかは、正直今でも分かりません。
なぜなら、おしゃべり会で聞いたお話が、私が今後携わる先でも同じとは限らないからです。

同じ体験でも同じ感情の人はいません。
そんな中、何かが繋がった時に、いずれこのプログラムが活きたと感じることができればと思います。

今後の目標とその先

私は、小児がんを経験したことがないため、

その気持ち、とても分かる

と伝えることはできません。

経験された方、一人一人にそれまでのそれぞれの背景があって、
私はそれを、理解できるの一言でくくりたくはないからです。

自分が感じた戸惑いの答えは、まだ見つかっていません。
しかし、変化がなかったかと言われれば、そうではなく、自分の中で改めて感じたことがありました。

それは、理解しようとする姿勢をもつこと

闘病経験がないので、全ての理解ができるかと言われたら、できないでしょう。
しかし、想像をすることや、経験された方のお話を聞くことはできるはずです。
このような、小さな積み重ねが患者さんと医療従事者の関係に繋がると考えています。

 本プログラム名が、リーダー育成プログラム「じぶん未来プラン」というからには、
zoom上で行われた生配信「闘病経験者のホンネTV」で終わるのではなく、
その後、目の前の将来や、一人一人の遠い未来にも目を向けていきたいと考えています。

その時、私たちがリーダーとして活躍する未来になっていたら、嬉しい限りです。
リーダー育成プログラム「じぶん未来プラン」ならびに、生配信「闘病経験者のホンネTV」が人生のターニングポイントになったら、これ以上のことはないかと思います。

りょうたがインタビューを受けている

私は、多くの病院をみたこともなければ、体験された方のお話をたくさん聞いたわけでもありません。
本プログラムに参加するなか、様々な気付きを得た半面、改善点も見つけました。

その中でも、小児がん治療終了後のフォローアップについて以下の2点に気づきました。

小児がんはあまり、フォーカスされにくい病気なのかもしれません。

  • 患者と医療制度、行政のかかわり
  • 将来の選択肢が多い小児だからこその国全体としての包括方法
  • 改善には、もっと大きく広い意味での改革が必要になるのかなと感じました。

    私は本プログラムを通して、これらの問題をとても痛感したため、長期にわたって一貫して治療を受けることができるプラットフォームが必要なのではと考えました。
    長期スパンで、この問題が少しでも良くなればと思います。

    下のコメントボタンから、闘病経験者や医療従事者の皆さまのご意見、ご感想をお待ちしております。

    改めまして、本プログラムへの参加にあたり、運営の皆様、本プログラムに参加された方々、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
    このイベントが自分自身の将来を変えるきっかけになったらと思います。

    レポート① 〜研修での学び、チームCanpassの誕生〜はこちら

    レポート② 〜「闘病経験者のホンネTV」生配信(AYA week 2023)の舞台裏〜はこちら

    レポート③ 〜おしゃべり会レポート〜はこちら


    リーダーシップ育成プログラム「じぶん未来プラン」は電通育英会の助成により運営しています。日頃のご支援に心より御礼申し上げます。

    主催:認定NPO法人シャイン・オン・キッズ
    助成:電通育英会