私は1歳の頃に発病し、幼稚園のころには治療が終わっていました。

その後も経過観察のため1年に1回外来に通い続けていましたが、通院の意味をあまり理解していませんでした。

中学3年生の時に外来で受けた説明で自分の病気について認識することができました。

自分の記憶のない過去に起きたこと、それが将来にわたって影響を及ぼす可能性があることを知り、悔しさと恐さで心がいっぱいになり、涙が止まらなかったことを今でもよく覚えています。

しかし中学生の私にはほとんど内容は理解できませんでした。

その時に、私は自分の病気や薬について知る義務があると思い、薬学の道に進むことを決めました。