脳腫瘍とは?

脳は、脳を保護する骨である「頭蓋骨ずがいこつ」に囲まれた臓器です。頭蓋骨の中で、髄膜ずいまくに包まれ脳の周りを流れている「脳脊髄液のうせきずいえき」の中に浮かんでいます。

脳は、大まかに、大脳や小脳、脳幹のうかん、脊髄という部位に分けることができ、これらは脳実質と呼ばれます。脳実質の外側には、髄膜や脳神経などの組織があります。

脳には、神経細胞(ニューロン)と神経膠細胞しんけいこうさいぼう(グリア細胞)があります。神経細胞からは神経線維が束になって延びており、目・耳・鼻などの感覚器や筋肉とつながって、細胞同士の情報伝達に重要な役割を果たしています。一方、神経膠細胞の主な役割は、神経細胞や神経線維を固定したり守ったりし、栄養の供給や情報伝達に必要な物質の伝達をすることです。

脳腫瘍は、頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称であり、腫瘍を構成している細胞の種類と、腫瘍が最初に発生した場所に基づいて分類されます。各部位からさまざまな種類の腫瘍が発生し、脳腫瘍全体では150種ほどに分類されます。

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