「表現することは生きること」〜EXPRESSIONチャリティイベントに参加〜

小児がん啓発月間にちなんで9月6日に開催された、一般社団法人「EXPRESSION」のチャリティイベントにシャイン・オン!メンバーが参加し、「表現することは生きること」と題して舞台に立ちました。

同じ目標に向かってがんばってきた仲間と一緒に

5月の初顔合わせから約4カ月。オンラインや皆で集まっての練習を重ねて、本番の日を迎えました。控室に集まった子ども達は皆、お揃いのTシャツを身に着け、「ドキドキするね」「うまくいくかな」とやや不安げながらも、弾むおしゃべりに笑顔がこぼれて、同じ目標に向かって一緒に頑張ってきたことで、「仲間」になったことが伺えます。

第1部でシャイン・オン!キッズの紹介に始まり、子ども達はホスピタル・ファシリティドッグ®(以降、ファシリティドッグ)のことを知ってもらうための3つのプログラムに取り組みました。

ファシリティドッグと過ごした経験をスピーチ

最初は、小児がんと闘った日々の中でファシリティドッグのアイビーに励まされた体験をスピーチした高校3年生のあきこさん。

小学6年生での発病からコロナ禍に入り、ひとりで治療に向き合う孤独感や治療のつらさをアイビーに支えられて乗り越えてきたこと。中学3年生での寛解後、今度は病気と闘う仲間を応援しようとボランティアを始めたこと。そんな中、再びの体調悪化から手術が決まり、不安におしつぶされそうな中でも「アイビーに会える!」と気持ちを立て直したこと…。

「入院の記憶は(ファシリティドッグの)アイビーと過ごした楽しい想い出になった」と振り返り、今後は病気の子ども達を支える側に立ちたいと将来への夢を語りました。


どれだけ泣いたかわからない。でも、私にはアイビーがいてくれた!

写真集の朗読を通して、ファシリティドッグの力を伝えたい

初代ファシリティドッグのベイリー、二代目ヨギを入院中の子ども達の目線で綴った写真集『MY BEST FRIEND AT THE HOSPITAL~こどもたちの目にうつったファシリティドッグ』の朗読に挑戦したのは4人の小・中学生。

ひとりでは難しく感じることも、同じ経験を持つ仲間と一緒なら出来るかもしれない、と応募してきてくれました。練習が始まった頃は、緊張からうつむきがちで細い声でしたが、アドバイスを受けながら練習を重ね、共に過ごす時間を経て、力強い声のリレーを多くの方々へ届けることが出来ました!

今は、お空の上から子ども達を見守っているベイリー、そしてヨギ。彼らの“魔法のしっぽ”が与えてくれた温もりや癒しの力は、会場の皆さんへ確かに届いたようです。


村瀬愛さんの静かであたたかなバイオリン演奏にのせて


ファシリティドッグのことを知ってもらおう、この挑戦を応援しててもらおう、と肩にファシリティドッグのぬいぐるみを載せて

オリジナルソング『ぼくらはひとつ』をみんなで大合唱!

さらに、シャイン・オン!メンバーが作ったオリジナルソング『ぼくらはひとつ』を、EXPRESSIONの子ども達、昼公演では大田区立田園調布小学校合唱団、夜公演では文教大学付属小学校2年生と共に手話を交えて合唱しました。治療に向き合う怖さや家族との絆、未来への希望をのせて子ども達の歌声が会場いっぱいに響きました。

ひとりじゃない 大丈夫さ
いつか生きていく力に変わるはず
みんなが教えてくれた ひとりじゃないよ ぼくらはひとつ
(『ぼくらはひとつ』より)

子ども達の合唱の様子を是非ご覧ください!
https://youtu.be/cyrOkkSaerk

*****参加した子ども達から*****

ゆな
ゆな

つらいことがたくさんあったけれど、ファシリティドッグやいろんな人に助けてもらったんだなぁ、とあらためて考えることが出来てよかった。

そうた
そうた

ひとりだけでは無理だと思うことも、みんなと一緒だと出来るとわかったことがうれしい。

ななみ
ななみ

ファシリティドッグのことを知らない人もまだまだ多いので、自分なりの言葉で伝えていくことを続けたい。

小児がん支援のレモネードスタンドも大盛況!

会場内の特設ブースでは、小児がん支援のレモネード(提供:Denis Japan株式会社/日仏貿易株式会社)やファシリティドッグのチャリティグッズのこども販売員にもチャレンジ!


多くの皆様から販売や募金へご協力をいただきました。同時に一般社団法人EXPRESSIONを通して募金を頂戴しました。あらためて、皆さまの温かいお気持ちに心から御礼申し上げます。



また、日頃からシャイン・オン!キッズへのボランティア活動を行っている「アメリカン・スクール・イン・ジャパン(ASIJ)」の高校生たちも子ども達へのサポート役として参加。ファシリティドッグの説明やチャリティグッズ販売に大活躍!



この日の写真は、神奈川県立こども医療センターでの入院中に、ファシリティドッグのアニーと共に過ごした康平くんがカメラマンを買って出てくれました。ボランティアの方々をはじめ、多くの皆さまのご協力に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました!

最後に、貴重な機会を提供し、子ども達のチャレンジに寄り添い、温かく指導してくださった一般社団法人「EXPRESSION」代表・黒田育美様、本イベント関係者の皆様、レモネードを提供いただいたDenis Japan株式会社/日仏貿易株式会社に厚く御礼申し上げます。