🌲キャンプカレッジ2025レポート🌲
2025年7月5日(土)-6日(日)の2日間にわたり、山梨県河口湖近くのフジプレミアムリゾートで「キャンプカレッジ2025」を開催しました。小児がん経験者とその家族が集い、お互いの経験を共有しながら交流を深める場として今年で4回目の開催になります。
同じ経験をした仲間同士だからわかりあえる
退院後も服薬や定期検査などの治療を継続し、感染対策をとりながら過ごしている小児がん経験者とその家族に、日常から離れた自然豊かな空間で過ごしてほしい――。経験者同士、きょうだい児、保護者それぞれに想いを語り合える場を作り上げるため、多彩なキャリアを持つボランティアの方々のお力をいただきながら、スタッフ皆で準備を重ねました。

クリニクラウンさん達がお得意のバルーンアートでかわいい家族のモニュメントを作ってお出迎え!
今回集まったのは小児がん経験者11人ときょうだい、ご家族、計36人。開村式ではやや緊張気味だった子ども達でしたが、緊張をほぐすアイスブレイクでは遊び名人・さとじゅんさんが登場! おなじみの“餃子じゃんけん”で初めましての人とも、じゃんけんをしながら交流するうちに、体も心もほぐれていきました。クリニクラウンさんのユーモラスな活躍に子ども達の笑い声が響き始めます。
音で仲間とつながろう!
グラスハープの第一人者・大橋エリさんと音楽プロデューサーの油井誠志さんのリードによる音遊びのアクティビティからスタート!

笑顔でご挨拶する大橋さん(右)と油井さん(左)。
エッグシェイカーや楽器を鳴らしながら家族紹介したり、リズムにのせて好きな食べ物を言ったり…楽しそうな笑い声がはじけます。次は数グループに分かれ、コップに水を入れて音階を作る「グラスグロッケン」の演奏に挑戦! 耳を寄せて音を聞き合いながら、「この音、どうかな?」「もう少し入れる?」等と相談を重ねつつ、曲を作り上げていきます。演奏されたのは、「ハッピーバースデー」「キラキラ星」「かえるのうた」。どのチームの演奏にも拍手喝采でした!
今回、小児がん経験者を含む、多様な経験を持つ高校生たちが「こどもリーダー」として参加し、子ども達が楽しく過ごすためのサポートをしてくれました。シャイン・オン!キッズのオリジナルソング『ぼくらはひとつ』を参加者ご家族と合唱したり、得意の楽器を演奏したり、グラスグロッケンのお手伝いをしたりと大活躍でした!
ふりかえりビーズ
メインのアクティビティ「ふりかえりビーズ」は、アート介在療法「ビーズ・オブ・カレッジ」のひとつ。がん治療の処置や治療を意味するビーズをつなぐことを通して、自分が乗り越えてきた治療を振り返り、自己肯定感の醸成を目指します。入院先の病院に導入されていなかったり、幼い頃に発病した子ども達にとって、初めて治療した自分と向き合う時間となります。本イベントには、普段、病院で活躍されているビーズ大使の方々がボランティアとして参加してくださいました。
きょうだい達もまた、「きょうだいビーズ」をつなぎながら話し合う中で、治療中の子ども中心になった家族の中でどのように感じていたのか、過ごしてきたのかを自分自身を振り返り、気持ちを言葉にし合う時間を持ちました。

ボランティアさんが手作りしてくださった色とりどりのビーズバッグの中から、好みの1つを選びます。迷うな~、どれにしようかな…?

治療の経過をつづった記録をみながら、ビーズをつないでいきます。
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0歳児の時に病気になったので、いつ話そうかと考えていましたが、今回の参加が良いきっかけになりました。子どもと一緒に治療のことを振り返る時間が持てたのがありがたかったです。

今まで記録はしていましたが、ビーズをつなぐのは初めてでした。これからも治療が続くので、記録とビーズをつなぐことで頑張っていけたらと思います。

毎日一緒に過ごして、どんな治療をしたのかを知っているけれど、こうした形に残ることで子どもの頑張りと共に、親として私たちも頑張ったことがわかりますね。時間の積み重ねが見えることで、家族みんなが励まされるビーズだと思いました。
ピアトーク&ペアレントナイト
ビュッフェスタイルの美味しい夕食のあとは、闘病を通して感じたことを当事者同士で共有するピアトーク、親としての気持ちを伝え合うペアレントナイト。それぞれに同じ経験をした仲間ならではの「あるある」話をするなど、予定時間をやや超えるほど、話が弾みました。

他の家族と交流できて、同じような大変な時期を乗り越えているので、普通の生活を送れるようになっていくことの喜びやつらさがわかりあえてうれしかったです。

きょうだいが同じ経験をした友達を作れたことが良かったと思います。きょうだい同士、いろいろ思うこともあるはずなので、自分ひとりじゃないと感じられたら、と。
夏祭りの屋台を楽しむように、思い思いの時間を!
翌日は朝食後、それぞれ好きなことを自分で選んで、楽しんでもらう時間です。目指したのは、夏祭りの屋台。クリニクラウンさんに教わってバルーンアートを作ったり、皿回しに挑戦したり、輪の中にバルーンを投げる射的ゲームに興じたり。ビーズを使ったブレスレット作りも大人気でした!
パラコードを使ったファシリティドッグのおもちゃ作りでは、こどもリーダーがサポートしたり、親子で取り組んだりする様子も見られました。
今年度の開催に向けては、2024年末に行ったGREEN FUNDING「キャンプカレッジ2025 開催支援のお願い」(ステランティスジャパン株式会社(アバルト))を通して129名の方々からご支援いただき、当初の目標100万円を大きく上回る1,647,000円のご寄付をいただきました。皆さまのあたたかいご支援のおかげで、無事に開催できたことを心より御礼申し上げます。
また5月に行った資金調達イベント「エグゼクティブ・ファイト・ナイト」のオークションを通して、キャンプカレッジを支援してくださったギャラガー夫妻も来場されました。

子ども達と一緒にアクティビティにも参加されたギャラガーさん。「どのように子ども達の支援に生かされるのか、直接見る機会があってよかったです。子ども達が楽しそうでうれしいです」
最後に、医療監修及び同行いただいた東京都立総合医療センターの湯坐有希先生、医療従事者の方々、認定NPO法人日本クリニクラウン協会、大勢のボランティアの皆様、開催にご協力いただいたフジプレミアムリゾート、ご支援いただいたスポンサー企業や関係者の皆様にもあらためて御礼申し上げます。
【スポンサー企業】(五十音順)
サンスター文具株式会社
Denis Japan株式会社/日仏貿易株式会社
丸眞株式会社
マルマン株式会社