小児がんを経験した子ども達にとって、いちばん身近な社会は病院、最も親しく接する家族以外の大人は医療従事者です。感謝や尊敬の想いを大切にしながらも、もう一歩、社会への視野を広く持てる機会を、と考え、対面での「社会科見学」の企画が始まりました。

その第1弾として訪問したのは「グッドマンジャパン株式会社」。オーストラリアに本社を構え、世界各地に不動産事業を展開しているグローバル企業です。ファシリティドッグ育成事業を支援いただいてきた関係で、これまでにも候補犬がトレーニングの一環として訪問するなど、ご協力いただいてきました。

2025年3月25日(火)、東京駅八重洲口近くの本社オフィス(グラントウキョウノースタワー36階)へ小学生から大学生まで計10名とその家族が伺いました。超高層ビルから眺める景色の素晴らしいこと!

まずはオフィスの中へ案内していただき、社員の皆さんの仕事中の様子を特別に見学させていただきました。オープンスペースの広い空間で、中にはおしゃれな家具で仕切られた打合せスペースや休憩スペースも。誰でも飲んでいいジュースコーナーやミニキッチンに、参加者からは「いいね!」の声が上がりました。

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あいちゃん
あいちゃん

とても素敵なオフィスで、働く人を大切にしているんだなと感じた。

さっちゃん
さっちゃん

学校では職業体験できない業種の人たちが仕事をしている様子を見られて、夢がふくらみました。

かずくん
かずくん

働く環境が整っていると意欲が湧いて、毎日楽しく、やる気アップにつながると思いました。

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会議室で着席すると、グッドマンジャパンファンズ株式会社・廣畑実社長からグッドマン本社のあるオーストラリアについて、クイズを交えながらの紹介がスタート!

オーストラリアの国旗にあるユニオンジャック(イギリスの国旗)は、125年前にイギリスから独立した歴史に由来していること。南十字星をあらわす5つの星、6つの州と首都のある特別地域を意味する七稜星が描かれていること。

また、オーストラリアの国章にはエミューとカンガルーが描かれ、彼らの共通点は「前にしか進めない」点だそう。これには、オーストラリア人のどのような状況にあっても「前進あるのみ!」というスピリットが込められているといったお話がありました。ラグビーやサッカーなどのオーストラリア代表のユニフォームにもこの柄が入っているそうです。国際試合などを見る機会があれば、チェックしてみてください!

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はる
はるくん

国旗の詳しい説明が印象に残りました。歴史と密接に関わっていることがわかりました。

ひな
ひなちゃん

オーストラリアならではの動物がたくさんいることに驚き、クイズに答えられたので自分も意外と知っているな、と楽しかったです!

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次に、グッドマンジャパン株式会社のアンガス・ブルックスCEOから、地球環境や働く人に配慮した物流施設の仕組み、世界各地に展開するデータセンターなど、グッドマンが展開するビジネスについて説明をいただきました。

グッドマンの会社のロゴに描かれている「+(プラス)」は、四角四面ではない自由な発想でビジネスを展開していく、という理念が込められているとのこと。

千葉県市川市、茨城県常総市の物流拠点には、交通の便を重視した広大な敷地にホテルのような建物、最新のテクノロジーを駆使した物流システムが備えられ、効率化と働く人を大切にする視点が感じられます。

アンガスCEOから、世界に広がるグッドマンのビジネスをご紹介いただきました!

「物」が運ばれる物流の仕組みに加えて、インターネット上での膨大なデータを扱うデータセンターの役割に、参加者は興味津々! 私たちが楽しんでいるサブスクリプションの音楽や動画サービスなどは、こうした仕組みとつながっていたんですね!
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りんちゃん
りんちゃん

私たちのような体調への配慮が必要な人に対して、積極的に学びや仕事の機会を提供したい、と聞いて励まされた

よしくん
よしくん

将来的にロボットやAI(人工知能)が一般的になっても、テクノロジーを教育する賢い人が必要だと言われて、勉強を頑張ろうと思った

わかちゃん
わかちゃん

物がたくさん置かれている倉庫や工場内の仕事が自動化され、まるでホテルのように素敵なところだったので驚きました

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シャイン・オン!キッズでは、様々な課題に向き合っている小児がん経験者の皆さんへこうした機会を通して、自らの将来を思い描くきっかけ作りをサポートしていきたいと考えています。

今後の企画にもご期待ください!