2024.6.23 こどもたちが闘病体験を学会で発表しました!

シャインだよ!

6月のSIOP Asia 2024(第16回国際小児がん学会アジア大会)は横浜で開催!そこでのランチョンセミナー(公益財団法人ベネッセこども基金、シャイン・オン・キッズ共催)で小児がんの経験談を発表する「こどもスピーチ」をしました!

案内を出したら予想を超える応募があったんだ!自分の闘病体験を発表したい想いが、それぞれから伝わってきて感動したんだ。本当は応募してくれたすべての人にお願いしたかったんだけど、時間が限られていたので4名のみなさんにお願いすることにしたんだ。皆さんの7分間のスピーチ原稿執筆のサポート、そして2ヶ月に及ぶ練習に伴奏して当日まで準備をしていったよ!

みんなの準備の様子を2回に分けて紹介するよ!

まず、原稿の執筆と対面での練習について。みんなとってもがんばったんだよ!

4月 スピーチ原稿の仕上げ

小児がん経験者それぞれのストーリーをしっかりと伝えるために、発表者たちは4月末から学業や部活などの多忙な中、シャイン・オン!キッズのスタッフとのメールでのやりとり、オンラインでの打ち合わせを何回も何回も重ね原稿を仕上げていきました。当初の原稿は、発表時間の2倍以上になる長さになるほど、伝えたいことがたくさんありました。そこからじっくり話しあっていき、発表者自身の自分らしさを表現しつつ、ストーリーとしてわかりやすく、かつ、聴衆に伝えたいことが伝わる内容となるようスタッフとともに調整を重ねました。

また、英語で発表したいという発表者にはその人らしい、その人の言葉での英語スピーチに長けたネイティブのスピーチコンサルタントの指導もお願いし、オンラインでのセッションを数多く重ね、日本語で書き上げた原稿を英語にしていく作業も行いました。伝えたいことやエピソードを話し合うことで、シンプルかつ英語ならではの表現に変えていきながら、体験から伝えたいことや想いを話し合いを重ねて彼ららしい個性あるものに仕上がっていきました。

シャイン・オン!キッズの強みは、イベントなどで小児がんや難病の方にご自身の経験をお話ししていただく際に、発表者自身の成功体験に結びつくようにその方自身に丁寧に寄り添い、原稿の準備からスピーチの練習、そして本番まできめ細かいサポートです。そのノウハウを活かし、今回のSIOP Asia 2024でのランチョンセミナーで発表する小児がん経験者へスタッフ2名以上が立ち会っての打ち合わせや練習を進めていきました。

5月 スピーチの練習風景

5月からは、いよいよスピーチに向けて本格的に練習を開始しました。まずは、ここまで作り上げてきた原稿を読んでみることから始めます。オンラインと対面で練習を重ねていきました。

読んでいるうちに当時を思い出して「泣いてしまう」と心配していた方が、自分から「主治医を泣かせるぞ!」という想いをみんなに伝える方向へ視点や意識を変えていくなど、発表者それぞれが「何のために自分は登壇するのか」と真剣に向きあい、そのための話し合いやアドバイスをもとに「今の自分ができること」をコツコツと練習に励んでいました

地理的な理由もありスピーチ練習は基本オンラインで行いましたが、英語発表を希望された2名に対しては東京での対面練習も行いました。

会場は海外からの観光客や若者であふれる原宿駅からすぐの、当団体支援企業STYZのオフィスです。光溢れる空間は発表者にとっても非日常であり、自宅を離れての練習でのびのびと英語でのスピーチ練習に取り組む様子はとても頼もしいものでした。

英語スピーチの練習を開始したばかりの2名は最初たどたどしく原稿を読むのに必死。でも対面での練習を重ね、録音した自分の発表を聞いたり、伴走スタッフのアドバイスを受け自分の強調したい部分をどう伝えるのかなど工夫を重ね、制限時間内に収められるように練習を重ねました。練習を重ねるごとにどうしたら自分らしい伝わりやすいものになるかを軸に工夫をするなど、どんどん自信をつけていく様子はとても輝いて見えました。(初めは慣れない英語でうまくできない様子でしたが、英語のスピーチ専門のコンサルタントとの練習を重ねるうちに彼ららしい個性あるものに仕上がっていきました。)

次は発表当日の練習についてご報告します。

シャイン・オン・キッズでは、多くの子どもたちと関わってきているなかで、「今度は自分たちが誰かに何かしたい」、「もっと小児がんや重い病気のことを知ってほしい」などといった声が増えており、シャイン・オン・コミュニティとして、子どもたちの「やってみたい!」を応援しています。

興味のある記事やイベントをのぞいてみてね!